新宿梁山泊『唐版風の又三郎』@新宿花園神社紫テント内、見物す。
初めて観る新宿梁山泊、そして紫テント。花園の鎮守の森の元に紫のテントが広がるさまは、まさに見世物小屋。
およそ30年程前に、唐十郎状況劇場にて初演されたもののリメイク。初演の時は、小林薫根津甚八が出演していたそうで、どの役をやったのかしら?なんて考えつつ…。
7時過ぎに始まって、終わったのが11時近くの長丁場。唐組よりは立派な畳と座布団のあるテントだったが、体じゅうがガタガタ。それでも、そんな体の苦痛に耐えてでも観る価値あったと思う。エロスと血と風、一点透視図法の消失点に向かってエピソードが集約していった感覚。破綻の無い物語。その消失点ってやっぱりテントが取っ払われる先、と感じた。大久保鷹と鳥山昌克の掛け合いが非常にツボ。素敵天国!
映画はともかく、芝居とライブは一人で観たくない。一人で行くのは全然構わないのだけど、イイモノ観ちゃった後は「スゲースゲー」と誰かに言いたい訳です。
そしてイイモノ観ちゃった後は、一杯やらんわけにはいきません。ええいきませんとも。
帰ろうと思えば帰れたくせに、非常に楽しかったので飲み続け…朝の新宿。高校生とか十代の頃に日清パワーステーションに行った帰りのこととか、ヘンな、馬鹿みたいな記憶がフラッシュバック。ヘロヘロになって無意味に夜を明かし、友人と別れ際にハットリ君語で挨拶してたのには、いい大人のやることじゃないなぁと思ったが、なんだか凄く楽しかった。馬鹿馬鹿しいことが大好きだ。いつまでも。いつまでも。どこででも。

明け方帰宅即寝成仏。ひどくシアワセな夢を見た。