金沢紀行1日目

あー…こんなに旅行が楽しかったのって何年ぶりだろうか?
と思ってしまうくらい、私はあんまり旅行が得意じゃないような気がする。
旅行の下調べをしたり紀行文を読んでいる段階が一番イイ。
可能な限りはその土地の情報収集をして
旅立つ前に選択肢を広げておきたいのだ。
その選択肢が旅先で殆ど無駄になったとしてもそれは全然気にならない。
多分きっとそこで殆ど満足してしまうのだろな。
何かにつけツメは甘いので実際の旅のプランニングは穴だらけ。
旅そのものをあんまり楽しめないのかもしれない。可哀想な人ネ。
しかし今回の金沢旅行は選択肢云々を超えて楽しい旅行だった。
2008年9月3日
ぎりぎりまで一人旅も覚悟の上だった金沢ゆき。
なんとか無事に夫も仕事が休めたので羽田発11:30の飛行機で小松へ立つ。
夫にとってはここ暫くずーっと休日出勤もしていて夏休みも無い状態だったのでこれがやっとの夏休み。ご苦労様なことである。
東京は久方ぶりの快晴で夏の暑さがぶり返してきたような気温だったが、小松に着いたら雨。
小松では同じ飛行機で到着したらしい六角精児さんを見かけた。
あと松井秀喜のCMする重機KOMATSUの看板などもあり石川県入りを実感する。さすがゴジラ
小松空港から金沢市内まではシャトルバスで50分程。
日本海に降る雨を眺める。考えてみたら日本海を見るのすら初めてだ、わたし。
金沢駅着、昼御飯。金沢に着いてのファーストコンタクトだ、ここが肝心。
事前リサーチによると中々評判の良かった回転寿司「もりもり寿司」金沢駅前ビル「フォーラス」店へ。
http://r.tabelog.com/ishikawa/rstdtl/17000420/
一皿130円程度からあるけど、相場価格帯としては一皿300円前後だろうか。
地元名産である甘エビをお願いしたが、甘エビよりも「がす海老」というのが美味しかった。あとアラ汁。
回転寿司は普段から安くて美味しい所で食べているのでビックリするほど美味しいって感じられなくなっているのかもしれない。
昼食後宿泊ホテルに荷物を預ける為に移動する。
今回の旅の一番の目的が21世紀美術館だったこともあり宿泊は美術館の近く片町というエリアにとった。
金沢は駅周辺よりも駅からバスで10分くらい行った市の中心部が栄えていて
この中心に兼六園も美術館も繁華街もある。感じとしては京都駅と四条あたりの栄え方に近いのかも。
今回は航空券とホテルのセットの安いやつなので面白みのないアパホテル宿泊だったが
立地としては美術館に歩いて行けた事と最上階に展望大浴場があった事が大正解だった。
ホテルに荷物を預けた後、まずは21世紀美術館に行く。小雨。雨は降ったり止んだりを繰り返している。
この美術館は有料ゾーンと無料ゾーンに分かれていて無料ゾーンでかなり楽しむ事が出来る。

例えば有名なレアンドロのプール。これはプールの上の部分は無料で見れて、下に入るには展覧会チケットが要る、というもの。
だが、旅行期間はちょうど展示と展示の狭間で入替え作業をしていてプールの下部には入れなかった。ガックリ…
気を取り直してジェームス・タレルの部屋へ。こちらは無料ゾーン。
直島の地中美術館と同じで天井面が四角く切り取られた部屋で空を鑑賞するコンセプトアート。
一日目は曇天。見上げてもぼんやりとした色。でも静謐な空間。
そしてやはり朝から雨が降っていたようで床が濡れていてそれもまた良し。床を撮る。

美術館からひがし茶屋街に移動。まだ土地感がつかめず、バス経路もよく分からなかったので歩いて移動。結構距離はあったと思う。
現代アートの美術館から突如古い町並みの茶屋街。これこそイメージの中の金沢といった趣だ。
加賀棒茶の丸八製茶場が経営する茶房一笑でお茶をする。
http://www.kagaboucha.co.jp/issyo/index.html
とても落ち着いた店内で美味しい加賀棒茶と御菓子をいただける。
頼んだお茶以外にサービスで水出し玉露なども出してくれたのだが、サービスのお茶だというのにそのお茶に対してもちゃんとお茶菓子がついてくる。
この時に出してくれた和三盆のクッキーがとても美味しかった…
しまった!どこの和菓子屋さんのものか聞いておくのだった!
この一笑さんを皮切りにお茶やら御菓子やらに執着していたので、今回の旅で家人からは「ほっこり」の異名をとった私であった。
「ほっこり」の誤用はともかくとして、このお茶文化の繁栄にまつわる様々な事…お茶、茶道具、茶室空間、花、お茶菓子…やらがキーとなって、自分にとっての肌に合う土地となっているんじゃなかろうか?と考えさせられた。
ひがし茶屋では「てぬぐい屋」を探していたのだが見つからず袋小路を迷う感じで路地を歩きまわり
そして川向こうのもう一つの茶屋街・主計町へ。
こちらの方はひがし茶屋ほど栄えていなかったが落ち着いていてこれもよい。

宿に帰り、展望風呂(中々快適)で一風呂浴びてから、タクシーの運転手さんに聞いた呑み屋街木倉町へ。
木倉町では源左エ門という居酒屋に入った。
http://r.tabelog.com/ishikawa/rstdtl/17000109/
こんな店が東京にあったらいいのに…何を頼んでも美味、美酒。
このわた、のどぐろお造り、治部煮、サバのへしこ、ハチメ(めばる)焼いたの、海老コロッケ、鮭茶漬などなど。
久々日本酒を沢山頂いたので夜中に目が覚めた旅の一日目。終了