絲山 秋子『海の仙人』(ISBN:4104669016)
やられちまった!
具合悪で布団に包まって読んでいたら枕を濡らした。
エピソードや結末ではなくて
なんとなくこの人の他の作品にも全体に流れているような
絶対的な孤独感みたいのに私は心をつかまれっぱなしで
有難い作家の一人。
哀しいけれども妙に安心する絶対的孤独。
あー、そうそう。誰かと眠っても寝るのは独りなんだよなぁ。
よっく分かってるつもりだったけど
ついうっかりその事実を忘れてしまうのです。私は。