図面の中は海

今週は、海岸沿いの某所のマンションのお仕事をしている。
海つっても埋め立て東京湾ベイエリアとかじゃなく、列記とした太平洋。
マンション共用部には『犬洗い場』があって、あー海岸で犬を遊ばせてそれでここで洗ってから部屋に帰るのだわ。とか、オーシャンビューキッチンなんて銘打った海側バルコニーに面したキッチンの図面観ながら、このキッチンで豚の角煮なんかではなく、小洒落た御飯を作るのね。とか妄想する。
図面で積算しながら、私の耳は貝の耳であります。
海の見える場所に住むのは素敵なことだろう。水場のある暮しは、きっと精神衛生上よろしい。
海の無い県、埼玉県に25年居た自分には、海の有る暮らしが想像できない。
海の有る暮し。憧れる、けれども、実は、私は海に行くと非常に不安になる。この果てはどうなっているのだろう?とか幼児のような疑問を抱き始めて落ち着かなくなる。果てが無い感じが不安にさせるので、ダムや湖の方が好きだったりする。