そもそも、八ヶ岳ではなかったのである!どこで間違ったか伝言ゲーム。私が誘われた時点では八ヶ岳を「ちょっと」歩く。だったのだが、集合してみれば…北アルプス八方白馬トレッキングではないか。
霧の中、雪渓の道を進む進む。全身使って登る感覚。登っている時は余計なことを何も考えられない。次の一歩はどの石の上に下ろすのが安全そうか?とか、そういうことだけに集中していれば良いのは、なんとも心地よい。そして勿論通りすがりには「コンニチハ」だ!
霧が一瞬サーッと晴れて、北アルプスの連峰が見えた瞬間の感動たらない。酒も煙草も薬もいらん!と思ったね(勿論お疲れ会で呑んだけどね)。
何か、こう、無心になれることを、もっと身近に私は見つけなければならんだろう。下山すればまた、疲れた脳に厳しくかつ馬鹿馬鹿しい現実がワサワサ押し寄せてくる。まったくもって自分は度量が小さいというかなんというか…。山。そう山。山頂の山小屋かなんかに籠って、大作一本完成させて昇天バタリ絶命。のようなそんな意気込み。せめて爪の垢くらいでも。